メッセンジャー

ここでは水星探査衛星メッセンジャー(MESSENGER:MErcury Surface, Space ENvironment, GEochemistry and Ranging)の、2011年3月24日の水星軌道周回開始後のデータを紹介しています。

<お断り>: 水星の地名は、画家、小説家、音楽家などの世界中の文化人の名前からとられています。たとえば日本人では、葛飾北斎、丸山応挙、夏目漱石など多数の名前が使われています。人名なので外国人の場合にはどのように読むのか分からないことが多くあります。確認できる限りカナ文字で表記していますが、不能な場合は原文そのままで記載しますのでご了解ください。



<狭角カメラ(NAC)と共に乗る> 5月31日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
水星の縁のこの高解像度イメージは、メッセンジャが拡張ミッションを通して使うであろう新しいタイプの観測の一部である。この狭角カメラ(NAC)はイメージングキャンペーンに伴って乗っている。データボリュームが利用でき、また、水星二重画像システム(MDIS)が他のキャンペーンのためにイメージを得られないとき、高解像度狭角カメラ(NAC)イメージが地表をとる。これらのイメージは、他の機器観測の邪魔をしないように設計されているが、他のデータボリュームが利用できるミッションの間は完全に有利な期間になる。詳しく見ると、水星のまた宇宙の、若干の明るい小さな斑点に気がつくかもしれない。これらは最近の太陽の嵐に起因している。

March 08, 2012

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<陰になったテラス> 5月30日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
このイメージは、水星の北の領域の火山の平原の巨大な広がりにある、無名のクレータの曲線の壁とテラスの眺望を提供している。北は右上隅方向にある。

March 15, 2012

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<カラーのホジキンス> 5月29日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
我々は最近ホジキンス・クレータ(Hodgkins crater)の高解像度の視界を得た。今日のイメージは、水星二重画像システム(MDIS)の2台のカメラが互いに他を補う方法の大きな例である。狭角カメラ(NAC)は高解像度を提供し、広角カメラはカラーで低解像度の視界を提供する。通常、新しいクレータの噴出物は比較的青いが、カイパー・クレータ(Kuiper crater)のように、ホジキンスの連続的な噴出物の覆いは赤い。この例では、ホジキンスは組成上異なる素材を露出させてきたように見える。

March 15 , 2012

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<再びハロー、ホジキンス!> 5月28日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
クレータホジキンス(Hodgkins)のこのイメージは、新鮮な放射インパクトクレータの、美しい内部と噴出物の覆いの偉大な様相を提供している。広い視界からは、地表に対して低い角度で打ったインパクトの、非対称の噴出物の分布を見ることができる。詳しく見ると、ホジキンスは、また、古いクレータの上に部分的にでき、その噴出物の覆いの上に小さな放射クレータを持っている。

March 13, 2012

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< LPSC の新しいメッセンジャの結果、カロリスの地殻構造のマップ> 5月12日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
この大きなカロリス(Caloris)盆地は、地溝、峰、パンテノン・フォッセ(Pantheon Fossae)を含む、多様な地殻構造上の特徴を持っている。メッセンジャチームメンバーは、カロリス盆地内部の地殻構造上の特徴を図にして、それらの複雑な関係を解読している。ここに示された地殻構造マップは、43回月と惑星科学会議(LPSC)の要約で発表された。メッセンジャチームメンバーは、この会議で、全体で57の書類を発表している。

Mar 20, 2012

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<メッセンジャの拡張ミッションの初めてのイメージ!> 5月11日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
1年前、メッセンジャは、水星軌道を周るこれまでで初めての宇宙船になった。2012年3月18日、メッセンジャは、その一年間の主要なミッションを完了し、多くの新しい科学観測キャンペーンを含む、一年間の拡張ミッションを開始した。ここに示されたイメージは、昨日とられた、メッセンジャの拡張ミッションの最初のものである。

Mar 18, 2012

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<黒い穴> 5月10日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
トルストイ(Tolstoj)盆地は水星の南半球に位置し、直径355キロメートルである。この傾いたイメージは、そのフロアが溶岩によって満たされたように見える盆地、トルストイの内部の細長い穴を示している。この穴にはインパクトクレータの持ち上げられた縁がなく、崩落した地表の支えられていないエリアに起きる、浅い地下の空間からマグマが退いたときにできたのかもしれない。このイメージの低い角度の照明は穴のフロアを隠し、実際より非常に深く見せている。この穴はほぼ南北に並んでいる。

Jan 11, 2012

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<フロアの亀裂> 5月9日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
このイメージに、直径116キロメートルのアベディン(Abedin)クレータが見える。クレータのフロアは一般的には滑らかであり、地溝と解釈される多くの小さな谷を有している。地溝は拡張的な(即ち引き離す)ストレスの結果として形成され、この場合は、水星を横断して他の盆地に見られるのと同様な、 Abedin の内部の、インパクトの溶融または火山の充填のいずれかの、冷却と凝結から形成されている。

Jan 27, 2012

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<ディープインパクト> 5月8日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
水星はインパクトクレータで満たされているが、意味のある方法で大きさを測ることは難しい。この傾いたイメージは、ラフマニノフ盆地の中に横たわる、無名のクレータを示している。それは、ボール状の特徴を持った単純なクレータであり、大きな、複雑なクレータの中央峰またはピークのリングに欠けている。アリゾナの有名な彗星クレータもまた単純なクレータであるが直径は5倍小さい! (このイメージでは北は左上方向である。)

Feb 09, 2012

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<地滑り!> 5月7日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
直径約25キロメートルのこのインパクトクレータは地滑りによって激しく破壊された。クレータ壁の部分は剥がされてフロアに落ち、クレータフロアの地滑り堆積である壁に沿ってテラスをつくり、円から不規則に至るまでクレータのアウトラインを変形した。イメージのトップ近くの地滑り堆積の小さな明るい点は、水星の他のインパクトクレータに見られるものに似た、窪みかもしれない。

Feb 04, 2012

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<最大の押し> 3月25日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
このイメージは水星の北半球の葉の形をした(lobate)急斜面を示している。葉の形をした急斜面は、そのコアが冷やされ固まるときの水星の広域な収縮に応じて、外殻の一つのブロックが他の上に押し出すときに形成されると考えられている。この急斜面はイメージの左の外殻のブロックが右に進んだときにつくられた。北はイメージの右下である。

Jan 01, 2012

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<ラフマニノフの主な種> 3月24日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
この広角カメラで撮られたイメージは、それらを構成した水星の地表の地形と地質上のプロセスにおける主な種を提供している。このイメージは二重リングの盆地、ラフマニノフの一部を示している。この領域に、我々は、内部と外部のリングのピークのトップのダストの窪みとともに、内部のピークのリングの名残を見る。また、イメージの左隅に始まり南東に伸びる盆地の主な縁の坂が見える。このクレータのフロアには、この盆地の中心の、イメージのトップ近くに位置する地溝(graben)と呼ばれる多角形の谷とともに、高い反射率の素材の領域を含んでいる。地溝は地表を引き離す力によってつくられる。これらの引き伸ばす力は、我々が一般的に水星に見る地殻構造上の収縮とは対照的であり、フロアを覆う滑らかな火山の平原の冷却に関連するのかも知れない。

Feb 06, 2012

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<放射の屋根> 3月23日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
この広角カメラで撮られたイメージは、水星の南半球の明るい放射クレータを示している。クレータを構成したインパクトの間にターゲット素材が地表に放出されたときにつくられたこの放射は、時とともに水星の厳しい宇宙環境のために徐々に弱まるだろう。このクレータは、この地域の地表の層が貫通され下の低反射率の素材(LRM)が露出されるのに十分な深さがある。

Feb 06, 2012

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<坂のポートレート> 3月22日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
狭角カメラで撮られたこのイメージは、レンブラント盆地の中の単純なクレータを示している。クレータの中を走るのは、水星の大きな鉄のコアが冷やされ縮められたときに形成された、惑星の外皮の一つのセクションが他のセクションを圧縮する力をつくり出した、葉の形をした急な坂である。変形が起こった時のそのような坂と時間の判定は、科学者達が惑星の熱の歴史を理解するのに役立つだろう。

Feb 05, 2012

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<目標に留まる> 3月21日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
狭角カメラで撮られたこのイメージは、水星の北半球の無名の複雑なクレータの壮観なクローズアップを我々に与えている。我々はトップにインパクトの溶融の池を含む壁のテラスを見る。下には、明るい素材と恐らくその頂上近くに窪みを見せるクレータの中央峰がある。

Feb 01, 2012

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<ステレオで動く> 3月20日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
ここに我々はドビュッシーと名付けられたインパクトクレータの二つのイメージを持っている。左はメッセンジャのモノクロベースマップである。右はステレオベースマップの補足である。異なる視点からの展望のために、このイメージは、地表の立体地図(デジタル地形モデル)を描くために結合することができる。
 左のイメージ: July 31, 2011
 右のイメージ: January 19, 2012

Jan 19, 2012

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<暗い過去を見出す> 3月19日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
インパクトクレータは特に感知不能な深みから素材を掘り出して露出させ、惑星の地下の精査に用いられる。すなわち、インパクトクレータの堆積の調査は目標とする領域の地質の歴史を説明するのに役立つ。このイメージの、クレータ・シェール−ギル(Sher-Gil)は、特にその東壁と、南北の縁の二つの集中したポイントで低反射率の素材を露出させた。窪み(hollow)と呼ばれるより若く明るい地形がクレータの暗い部分に点になっている。

Dec 01, 2011

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<無名のクレータ> 3月18日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
この場面は、水星の南半球の、国際天文学連合の承認を得た名前のないクレータのエリアを捕えている。この領域には、凹凸の激しくクレータされた古い地表、クレータフロアの滑らかな平原、若く明るい放射のクレータなど、種々のタイプの地形が見える。

Sept 20, 2011

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<爆発の主張> 3月17日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
このイメージの西の角のクレータはヘシオドス(Hesiod)である。ヘシオドスの縁の北東の部分は不規則な窪みによってマークされている。これらの窪地は爆発的な(火砕性の)火山の噴火に起因する穴であると考えられる。

Sept 07, 2011

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<ゼロ未満> 3月16日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
このベートーベン盆地の立面マップは水星の地表の高度を示すために色分けされている。水星は「海のレベル」に欠けているので、高度で参照されるゼロポイントは、惑星の半径の平均 2440キロメートルが定義されている。ベートーベンのフロアのベリョク・レータ(Bello crater)の内部のような青いエリアは負の高度を持っている。南西に向かった赤と白のエリアは、このエリアの最も低い点より8キロメートル以上高い。

Feb 27, 2012

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<二つの窪みの物語> 3月15日

NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/
Carnegie Institution of Washington
左上のチェーホフと右下のシューベルトの二つの際立った窪みは共に直径200キロメートル以下であるが、非常に異なる外観を持っている。チェーホフは際立ったピークのリングを持ち、その縁とフロアを叩いた多数のクレータでその古さを反映している。シューベルトのフロアは滑らかである。

Oct 31, 2011

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