ハッブル、非構造化銀河の構造を発見
Hubble Finds Structure in an Unstructured Galaxy

このNASAのハッブル宇宙望遠鏡のイメージは、約260万光年離れた近くの矮小不規則銀河しし座A(Leo A)を示している。この小さな銀河には星が比較的分散しているために、遠くの背景の銀河からの光が差し込むことができる。

天文学者達がしし座Aのような矮小銀河を研究するのは、それらが数多くあり、銀河がどのように成長し進化するかについての手がかりを提供する可能性があるからである。矮小銀河は小さくて暗いために、この銀河タイプの最も遠いメンバーを研究するのは難しい。その結果、天文学者達は、しし座Aのように、ミルキウェイ銀河に比較的近くに望遠鏡を向ける。

しし座Aは、我々の局所銀河群の中で最も孤立した銀河の一つである。その形は、渦巻き腕のような明らかな構造上の特徴を持たない、ほぼ球形であり、まばらな星の塊として現れる。

このイメージのデータは、ハッブル宇宙望遠鏡の四つの観測プログラムから得られたものである。そのうちの三つは、比較的近くにある矮小銀河の星形成の歴史を調べた。四つ目は、ローカルグループのすぐ外側にある矮小銀河の動きを調べることで、ローカルグループの質量をより正確に判定しようとした。

星の形成を調べたハッブル宇宙望遠鏡の観測では、銀河内の星の年齢と分布に明確な構造上の違いがあることが分かった。若い星達のほとんどは銀河の中央にあるが、中心から外側に移動すると古い星の数が増える。ハッブル宇宙望遠鏡の観測では、銀河の星のハローが以前の推定値よりも約3分の一大きいことも示唆されている。この分布は、しし座Aの星形成が外側から内側に起こったこと、または古い星が進化の初期にしし座Aの郊外に効率的に移動したことを示唆している。

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Aug 22, 2024    


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