ハッブル、暗い星空のミニ銀河をピンポイントで示す
Hubble Pinpoints a Dim, Starry Mini-galaxy

NASAのハッブル宇宙望遠鏡によるペガサス矮小回転楕円銀河(アンドロメダ Ⅵ)からのこの視界に、はるかに遠い銀河を背景に、きらめく星の集まりが輝いている。

アンドロメダ銀河はメシエ 31 とも呼ばれ、ミルキウェイ銀河に最も近い巨大渦巻銀河の隣人であり、その周りを周回する少なくとも13の矮小銀河を有している。ペガサス矮小回転楕円銀河はこれらのミニ銀河の一つであり、知られている銀河の中で最も暗く、最も質量の少ない銀河である。それらは楕円形をしており、星の分布が比較的滑らかな傾向がある。矮小回転楕円銀河は、通常、ガスを欠き、古い星や中期の星が占めているが、最近少量の星形成を経験しているものもある。

このペガサス矮小回転楕円銀河は1998年に発見され、次の世代の星を形成するのに必要な、少量の重元素とガスがほとんどないという特徴がある。 研究者達は、アンドロメダの重力場がアンドロメダから星形成ガスを剥ぎ取り、星を作るための材料が不足しているのではないかと推測している。それに比べて、同等の距離で発見されたミルキウェイ銀河の矮小回転楕円伴銀河の一部には中期の星がいくつか含まれているが、これはアンドロメダが非常に巨大に拡がっているために、その重力効果がより遠くまで及ぶためであるかもしれない。

矮小回転楕円銀河がどのように形成されるかについてはまだ結論が出ていない。理論には、小さな破片をバラバラにする銀河間の衝突、大きな銀河が小さな円盤状の矮小銀河に及ぼす重力の影響、暗黒物質の集合体の中での小さなシステムの誕生に関連するプロセスなどがある。アンドロメダ銀河とミルキウェイ銀河は、天文学者達がこれらの暗い衛星銀河を見るのに十分なほど近い唯一の銀河であり、それらの形成の手がかりは、このような近接した隣人に待たなければならない。

ハッブル宇宙望遠鏡は、ダークマター、再電離、宇宙時間にわたる銀河システムの成長などの重要な事柄を調査する、アンドロメダ衛星システム全体の調査の一環としてこの銀河を調査した。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。
ブログへ戻るときは“戻るキー”または右下の“ BLOG ボタン”から。

Aug 27, 2024    


  リストへ    ブログへ戻る。