ハッブル、多くの光で銀河を捉える
Hubble Captures a Galaxy with Many Lights

このNASAとヨーロッパ宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡のイメージは、地球から 4900 万光年離れたドラド座にある棒渦巻銀河 NGC 1672 を示している。この銀河は、さまざまな天体の光の印象的な配列を披露する、多才な光のショーである。渦巻銀河のように、輝く星達が円盤を埋め尽くし、銀河に美しい輝きを与えている。その2本の大きな腕に沿って、その中に包まれた幼い星からの放射線によって燃料を供給された印象的な赤い光で、水素ガスの泡が輝いている。銀河の中心近くには、高温のガスのリングに埋め込まれた特に壮観ないくつかの星がある。これらの新しく形成された非常に高温の星は、強力なX線を放出する。銀河の中心に近づくと、さらに明るいX線源、活動銀河の核が座っている。このX線の発電によって、 NGC 1672 はセイファート銀河になる。これは、 NGC 1672 の超大質量ブラックホールの周りの降着円盤内で渦巻く加熱物質の結果として形成される。

<図の解説>: 渦巻銀河 NGC 1672 の超新星爆発比較図:超新星ありと超新星なし。青い矢印は SN 2017GAX と命名された超新星の位置を示す。左のハッブル宇宙望遠鏡のイメージは2017年の超新星を捉えたもの。右のハッブルイメージは、超新星爆発前の2005年のもの。リンク先からスライダーを使って、超新星が位置する領域上を移動し、超新星が点滅するのを確認しよう。

その明るい若い星とX線のコアとともに、このイメージのハイライトは、最もつかの間の一時的な光、つまり、この合成を構成する六つのハッブルイメージの一つだけに見える超新星である。超新星 SN 2017 GAX は、巨大な星の核の崩壊とその後の爆発によって引き起こされたⅠ型超新星であり、わずか数日で見えなくなったものから新しい光へと変化した。上のイメージでは、超新星はすでに減光しており、右側の渦巻腕の曲がりくねった部分のすぐ下に小さな緑色の点として見える。天文学者達は、超新星の祖先が持っていたかもしれない伴星を探したかったので、生きた超新星のそばで見つけることが不可能なものを探したかった。彼らは意図的にこの減光する超新星のイメージを撮影した。

NGC 1672 は、最近、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で撮影された銀河の一つでもあり、その渦巻の腕の中のガスのリングとダストの構造を示している。イメージは、ウェッブのイメージとハッブルのイメージを比較したものである。比較を見るにはリンク先の原典から。

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Nov 11, 2024    


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