この恒星の残骸は、太陽質量の約半分の白色矮星であるが、地球とほぼ同じ大きさの天体に、密に詰め込まれている。科学者達は、矮星の巨大な重力が、太陽系を取り囲む氷の破片の輪であるカイパーベルトの氷に類似した天体を引き寄せ、引き裂いたと考えている。この発見は、9月18日に王立天文学会の月刊誌に報告された。

研究者達は、破片が白色矮星に落下した、運命の物体の化学組成を分析することで、この大虐殺を特定することができた。特に、炭素、硫黄、窒素、および水の強い存在を示唆する、高酸素含有量を含む「揮発性物質」(沸点の低い物質)を検出した。

「これは、恒星が白色矮星に進化するにつれて、彗星やカイパーベルトのような天体が、惑星システムから早期に放り出されるためである。しかし、ここでは、この非常に揮発性に富んだ物質を検出している。これは、白色矮星や太陽系外の惑星を研究している天文学者にとっては驚くべきことである。」と天文学者は言う。

研究チームはハッブルの宇宙起源分光器を使用して、破片が64%水の氷で構成されていることを発見した。彼らが非常に多くの氷を検出したという事実は、その破片が、この星のシステムの、カイパーベルトようなものよりはるか遠くに形成された、非常に巨大な氷の天体の一部であることを意味した。科学者達は、ハッブルのデータを使って、この天体は、一般的な彗星よりも大きく、系外矮星の破片である可能性があると計算した。

また、この白色矮星の破片には、これまでに検出された中で最高となる窒素も検出された。太陽系の冥王星の表面は、窒素の氷で覆われていることはわかっている。この白色矮星は、矮惑星の地殻とマントルの破片を降着させたと考えられる。

白色矮星によるこれらの揮発性に富む天体の降着は、可視光で検出することは非常に難しい。これらの揮発性元素は、ハッブル独自の紫外線感度でのみ検出できる。

この白色矮星は、約260光年離れた、比較的近い宇宙の隣人である。太陽のような星だった過去には、矮小惑星やカイパーベルトに類似したものを保持していたと考えられる。

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Sept 18, 2025