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このNASAとヨーロッパ宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡の今週の写真に登場するきらびやかな銀河は、ケフェウス座の約7,000万光年にあるNGC 6951である。
このハッブルイメージが示すように、NGC 6951は、多くの興味深い構造を持つ渦巻銀河である。最も目を引くのは、鮮やかな赤の星雲、明るい青の星、糸状のダストの雲が点在する渦巻きの腕である。渦巻の腕は銀河の中心を周っており、銀河の中心は古い星の集団から来る金色の輝きを放っている。銀河の中心も明らかに細長く、ゆっくりと回転する星のバー(Bar)の存在を明らかにしている。 NGC 6951のバーは、銀河の中心を囲む白青のリングという別の注目すべき特徴の原因である可能性がある。これは核周回星誕生リング(circumnuclear starburst ring)と呼ばれ、本質的には銀河の核の周りに強化された星形成の円である。バーは銀河の中心に向かってガスを送り込み、そこで直径約3800光年のリングに集まる。バーと平行に走る2つの暗いダストレーンは、バーからのガスがリングに入るポイントを示している。 核周回星誕生リングの高密度のガスは、印象的な数の星を大量に生成するのに最適な環境である。天文学者達は、ハッブルのデータを使って、NGC 6951 のリングの中に 80 以上の可能性のある星団を特定した。星の多くは1億年未満以前に形成されたが、リング自体は長生きしており、1〜15億年存在していた可能性がある。 天文学者達は、近くの銀河のダストのマッピング、円盤銀河の中心の研究、 NGC 6951が有する5つまたは6つの最近の超新星の監視など、さまざまな理由からハッブルを使ってNGC 6951を画像化した。 <イメージの説明>:大きく腕を広げた渦巻銀河。古い星が集まる黄色い光のバーが円盤の中央を横断している。中央には、星団の小さく輝く、リングに囲まれた白い点がある。細いダストがリングの周りを渦巻いており、渦の腕をたどるように伸びている。また、腕の向こう側には、星が形成されている赤く光る斑点も見える。右側には、大きく明るく輝く星がある。
Oct 12, 2025 |