よく研究されたスパイラル
(ヨーロッパ宇宙機関)

A well-studied spiral

このNASAとヨーロッパ宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡の今週の写真に示されている天体は、2,400万光年以上離れたつる座(Grus)座に位置する銀河、NGC 7496である。NGC 7496は、その中心に星のバーが伸びているダストの渦巻銀河である。その企みに拍車をかけているのは、銀河の中心にあるガスを大量に摂取している超大質量ブラックホール、活動銀河核である。

天文学者達は、この銀河の活動的な銀河核、ダストの雲、星の形成を研究するために、電波から紫外線までの波長でNGC 7496を観測した。ハッブルは、近くの銀河における高角分解能の物理学(PHANGS)計画の一環として、この銀河を最初に観測した。この計画では、ハッブルに加えて、アタカマ大型ミリメートル/サブミリメートルアレイ(ALMA)、超大型望遠鏡、ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡など、いくつかの強力な天文台の能力が活用されている。NGC 7496は、ウェッブが観測したPHANGSサンプルの最初の銀河であった。

これらの天文台は、それぞれ、このよく研究された銀河について異なる視点を提供している。ハッブルの視点は、独自の紫外線能力と微細な解像度によって、高エネルギー放射線を爆発させる若い星団を明らかにしている。ハッブルによるNGC 7496の観測は、これらの若い星の年齢と質量、およびそれらの星の光がダストによってどの程度遮られているかを明らかにするのに役立っている。

NGC 7496の以前のハッブルイメージは2022年に公開された。今日のイメージには、水素ガスの赤く光る雲に囲まれた銀河の星団を強調する新しいデータが組み込まれている。天文学者達は、大質量の星が超新星として爆発したときに残す星雲や、生まれたばかりの星が作られる星雲などの、星雲を研究するためにこれらのデータを収集した。

<イメージの説明>:黄色がかった光の水平のバーが交差する、明るく光るコアを特徴とする渦巻銀河。渦巻の腕がこのバーの両端から出て巻き付き、右に伸びた円盤をつくっている。主に、腕に沿って、星が形成されているいくつかの星雲の領域がピンク色に光っている。濃い赤みがかったダストの巣も腕に続いている。我々の銀河の星が右に目立って輝いている。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

Oct 17, 2025    


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