火星探査ローバー キュリオシティ

このページでは、2012年8月に火星のゲイルクレータに着陸した、NASAのマーズローバーキュリオシティ(火星科学研究所宇宙船)の、火星での活動をご紹介しています。
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3月2日
シャープ山のキュリオシティ
NASAのキュリオシティローバーのこの自画像は、過去数ヵ月間調査してきたヴェラ・ルービンの尾根(Vera Rubin Ridge)の宇宙船を示している。ローバーの直接背後は、科学者達が探査を求めた粘土の豊富な斜面の始まりである。来たるべき週に、キュリオシティは、この斜面を登り始めるだろう。北が左、西が右であり、ゲイルクレータの縁が二つの端の地平線上にある。ロボットの自画像をとったキュリオシティのマストの後ろにはシャープ山がある。キュリオシティはシャープ山の麓を調査する予定で5年前に火星に着陸した。この山の麓は何百万年間に形づくられた層へのアクセスを提供している。これらの層は、恐らく、ゲイルクレータの中に座っている山の底にある湖または複数の湖の水の存在によって形成された。この合成は、キュリオシティの火星ハンドレンズ画像装置(MAHLI)によってとられた、何十ものイメージからまとめられた。これら全ては、火星日 1943 日の、2018年1月23日にとられた。この視界には、ローバーのアームも MAHLI カメラ自体も含んでいない。(以下略)
Jan 31, 2018
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3月1日
火星のゲイルクレータの隆起からの広角パノラマ
「ヴェラ・ルービンの尾根(Vera Rubin Ridge)」への登攀は、火星でのローバーの、その最初の5年半の、また約85キロメートル遠い地形のルートの多くを含む、ゲイルクレータの内部と縁を見渡したNASAのキュリオシティローバーの眺望を提供した。この場面は、左の南西から右の北東まで広がる、キュリオシティのマスト・カメラ(Mastcam)の左目の広角レンズカメラによってとられた16のイメージを結合している。この場面は、地球の昼間の日照条件に似せた、ホワイトバランスを調整した色で示している。その構成要素イメージは、火星日 1,856 日の2017年10月25日にとられた。このポイントでは、キュリオシティは、高度で 327 メートルを得、着陸地点から 17.63 キロメートルドライブしてきた。シャープ山はゲイルクレータの中央に高さ約5キロメートルでそびえ、直径154キロメートルに及んでいる。ヴェラ・ルービンの尾根は、シャープ山の麓の、北西の山腹にある。このパノラマの手前はシャープ山の麓の部分を示している。中距離はゲイルクレータのフロアを示している。地平線の大部分はクレータの縁によって形づくられている。縁のトップはローバーの位置より約2キロメートル高い。イメージの中央近くの地平線に、ローバーから約85キロメートルのピークに向かってゲイルクレータの外が見える。
上のイメージは一部を抽出したものです。全体はイメージをクリックしてご覧ください。

この注釈つきバージョンは、「イエローナイフ・ベイ(Yellowknife Bay)」、「ザ・キンバリー(The Kimberley)」、ナミブ砂丘(Namib Dune)」、「マレイ・ビュート(Murray Buttes)」など、2012年の着陸から途中で調査してきたサイトのいくつかを確認できる、ローバーのおおよその道筋を示している。また、この場面には、クレータ縁から下る古代の河床、平和谷(Peace Vallis)のチャンネルのような、他の地形をも指している。
上のイメージは一部を抽出したものです。全体はイメージをクリックしてご覧ください。

この図は、 Mastcam の右の目の望遠レンズ・カメラによって、ローバーの同じ場所から、白線のボックスの小さなエリアをより詳細に捕らえたものであり、また、距離に相応する三つのスケール・バーを含んでいる。白線のエリアの詳細は こちら から。
上のイメージは一部を抽出したものです。全体はイメージをクリックしてご覧ください。
Jan 30, 2018
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2月28日
火星のゲイルクレータの隆起からの望遠の眺望
「ヴェラ・ルービンの隆起(Vera Rubin Ridge)」の有利な地点は、NASAのキュリオシティローバーに、ゲイルクレータ内部でのそのミッションを始めたエリアを通した詳細な振り返りを提供した。北北東に向かったこの視界は、キュリオシティのマスト・カメラ(Mastcam)の望遠レンズ・カメラ、右の目でとられた八つのイメージを結合している。この場面は、地球の昼間の日照条件に似せた、ホワイトバランスを調整した色で示している。この構成要素イメージは、火星日 1,856 日の2017年10月25日の、ローバーの火星での作業の間に撮られた。この地点で、キュリオシティは、高度で327メートルを得、着陸地点から 17.63 キロメートルをドライブしてきた。シャープ山は直径154キロメートルのゲイルクレータの中心にあり高さ約5キロメートルでそびえている。ヴェラ・ルービンの隆起はシャープ山の麓の北西の山腹にある。このパノラマの右手前はヴェラ・ルービン隆起の一部を示している。ローバーの場所から約40キロメートルに、地平線を形づくる縁の頂上とともに、遠くにゲイルクレータの北の壁がある。

図は、ローバーが2012年に着陸したブラッドベリ・ランディング(Bradbury Landing)、また、「イエローナイフ・ベイ(Yellowknife Bay)」、「ダーウィン(Darwin)」、「クーパーズタウン(Cooperstown)」の調査の場所を含む、ドライブの初期の場所を示している。ローバーの正確な着陸地点は僅かな上り坂の後に隠されている。宇宙船の降下の間に使われた、熱遮蔽、バックシェル、パラシュートはこのエリアの中にあるが、遠いこととダストによってカモフラージュされていることから識別するのは難しい。このミッションは、2013年のイエローナイフ・ベイで、微生物の生命のための基本的な化学物質の成分の全てを提供する、古代の淡水湖の環境の証拠を発見した。

この図には、シャープ山の麓近くの約 1,530 メートル離れたところの40メートル、クレータ壁のベースの近くの約 30.75 キロメートル離れたところの 1,500 メートル、縁の頂上の約 41.2 キロメートル離れたところの 2,000 メートルの、三つのスケール・バーを含んでいる。
Jan 30, 2018
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2月27日
キュリオシティ・パノラマの地形のための位置図
ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレス軌道船からの火星のゲイルクレータの北西部分とその北のこのイメージは、NASAのキュリオシティローバーからの2017年10月のパノラマに見えるいくつかの地形のための位置図を提供している。青い星はシャープ山の麓近くのゲイルクレータのフロアのローバーの着陸地点を印している。その層になった山脈はクレータの中央を占めている。黒い線は、2012年8月の着陸から、このパノラマが得られたシャープ山の麓の概略の場所までの、ローバーの横断の道を示している。北は上方向にある。(パノラマは明日以降掲載します)
Jan 30, 2018
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11月15日
キュリオシティの ChemCam 「クリスマスの入江」の色をチェックする
NASAのキュリオシティローバーの化学&カメラ(ChemCam)装置は、ターゲットの岩「クリスマスの入江(Christmas Cove)」の新たにブラシをかけたエリアを調べ、赤鉄鉱(酸化鉄ミネラル)のスペクトルの証拠を発見した。 ChemCam は時々レーザーで岩を叩くが、またこの例のように「受動」モードで使うこともできる。この種の調査においては、この装置の望遠鏡が小さなターゲットのポイントからの反射した日光を分光計に届ける。このグラフの左上の差込みは、この装置が分析した五つのラベルをつけられた点を付した ChemCam の遠隔マイクロ画像装置からのイメージである。このイメージは幅約5センチメートルのエリアをカバーし、明るい線は硫酸カルシウム・ミネラルで満たされた岩の破砕である。このグラフの5本の線はそれらの五つのポイントと一致し、また、400ナノメートル(可視光線スペクトラムの紫の終端)から840ナノメートル(近赤外線)までの、何千もの異なる波長での明るさの分光計測定を示している。赤鉄鉱を特定するのに有効なスペクトラム測定の一部分は注釈がついている。これらには、スペクトラムの他の部分と比較して反射の少ない、微かな粒の赤鉄鉱が多くの光を吸収する傾向がある535ナノメートル(スペクトラムの緑の部分)の周辺での窪みを含んでいる。
--- 中間略 ---
このターゲット・エリアは、キュリオシティのダスト除去ツールで、2017年9月17日の火星日 1,819 日の ChemCam の受動的な観測の前にブラシをかけられた。 ChemCam はキュリオシティの科学積載物の10の機器の一つである。
Nov 01, 2017
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11月14日
キュリオシティ、火星の岩のダストの下をチェック
ローバー-チームの研究者達が岩のダストのコーティングが(<注>:“水”のある所で生成される)赤鉄鉱を含んでいるかどうかを決定しようとした「ベラ・ルービンの隆起(Vera Rubin Ridge)」の一部で、NASAのキュリオシティローバーのマスト・カメラ(Mastcam)は、ローバーのダスト除去ツールでブラシをかけた岩の表面のこのイメージをとった。このイメージは Mastcam イメージに撮られた通常のフルカラーで示されている。この場面は、岩や砂が地球の昼間の日照条件に似せた色で見えるように、ホワイトバランスを調整した色で示している。火星の日光はダストの大気によって染められ、この調整は、地質学者達が地球上で親しんでいる色のパターンを認めるのに役立っている。この例では、ブラシをかけられたエリアの紫がかった色が微粒子の赤鉄鉱を示唆した。岩の内部の明るい線は硫酸カルシウム・ミネラルで満たされた破砕である。このブラシをかけられたエリアは約6センチメートルである。このイメージは、火星日 1,819 日の、2017年9月17日に撮られた。 Mastcam は、また、古代の環境状態に関する情報を提供する、赤鉄鉱、酸化鉄ミネラルを特定するのに役立つ三つの特別なフィルタを使った同じ場面をとった。科学フィルタ・イメージは、このターゲットでより明確に赤鉄鉱を確認している。
Nov 01, 2017
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11月10日
火星の隆起、ローバーのカラーの才能を引き出す
NASAのキュリオシティ・ローバーが2012年から火星で使ってきた色に関する高い能力は、ローバーが今登っている山腹の隆起において特段の益を提供している。これらの能力は、キュリオシティが毎年とってきた数千を超えるフルカラー・イメージにある。ローバーは、いくつかの鉱物を特定するために、可視光線の色を越えて赤外線や紫外線に広がる何千もの光の波長に分類する分光計を使って、有効な特別なフィルタを通して火星を見ることができる。これらの観測は、ドライブするべき場所と選ばれたターゲットの調査の決定を助けている。これらのターゲットの色を確認する方法の一つには、マスト・カメラ(Mastcam)、他に化学&カメラ装置(ChemCam)を使うことがある。 Mastcam の二つの眼(一つの望遠と一つの広角) のそれぞれは、一つのイメージから次の岩へ、特定の色の光をどれくらい明るく反射するかを評価するために変えることができる、いくつかの科学フィルタを持っている。
Mastcam の科学フィルタで見つけられる一つの酸化鉄ミネラル、赤鉄鉱(Hematite:ヘマタイト)は、ローバーが「ヴェラ・ルービンの隆起(Vera Rubin Ridg)」を調べるにあたっての最も重要な関心の鉱物である。シャープ山の麓のこの隆起は、ローバーが5年前に着陸する以前からキュリオシティの計画された目的地になった。
軌道からの分光計観測は、ここでの赤鉄鉱を明らかにしていた。大部分の赤鉄鉱は水の存在で形成され、このミッションでは、火星の古代の湿った環境の手掛かりに焦点を当てている。着陸後の最初の年に、古代の火星の環境が生命に好都合な状況を提供した、いくつかの証拠を発見した。ミッションが続くにしたがって、それらの状況がどのように多様化し変化したかを調査している。(以下略)
Nov 01, 2017
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11月9日
「ヴェラ・ルービンの隆起」のダストを除去したターゲット
NASAのキュリオシティローバーの火星ハンドレンズ画像(MAHLI)カメラからのこのイメージは、「クリスマス・コーブ(Christmas Cove)」と呼ばれる岩のターゲットの、 ローバーのワイヤーによるダスト除去ツール(DRT:Dust Removal Tool)を使った効果を示している。このツールは、2017年9月16日の火星日 1,118 日に、差渡し約6センチメートルのエリアにブラシをかけた。その後 MAHLI が同じ火星日にこのイメージをとった。これら DRT と MAHLI は、共にキュリオシティのアームの終端のツールのタレットにある。(以下略)
Nov 01, 2017
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9月23日
マイクロ画像装置の視界:火星の「ヴェラ・ルービンの隆起」の層
昨日の解説と同じです、
Sept 13, 2017
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9月22日
マイクロ画像装置の視界:火星の「ヴェラ・ルービン隆起」の層
NASAのキュリオシティローバーの化学&カメラ(ChemCam)装置からの「ヴェラ・ルービンの隆起(Vera Rubin Ridge)」のこの視界は、複数の堆積物の層と鉱物の破砕で満たされた堆積を示している。今、隆起になった埋められた層は砕かれ、その破砕は、破砕を通して移動した地下の流体から沈殿した鉱物の堆積で満たされた。 ChemCam の望遠マイクロ画像装置は、火星日 1,745 日の2017年7月3日に、この合成となる10の構成要素イメージをとった。カメラは描かれた隆起の部分から約115メートル離れていた。その時のローバーの位置は、 火星日 1741 日の横断マップ に示されており、約2ヵ月後に隆起を登り始めた場所の西であった。 ChemCam は、キュリオシティの10の科学装置一つである。
Sept 13, 2017
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9月21日

火星日 1790 日に「ヴェラ・ルービン隆起」の層を見上げる
NASAのキュリオシティローバーのマスト・カメラ(Mastcam)は、ローバーがシャープ山の麓の急な隆起をのぼり始める前に、約2週間「ヴェラ・ルービン隆起」のこの視界を捕えた。この視界は、火星日 1,790 日の2017年8月19日に Mastcam の右のアイ(望遠レンズ)カメラでとられた、13のイメージを結合している。これや他の Mastcam パノラマは「ヴェラ・ルービンの隆起」をつくり上げる堆積岩の詳細を示している。 ----- 以下はこれまでの記事を参照してください。
Sept 13, 2017
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9月20日

キュリオシティが登る前に迫る火星の隆起
調査者達は、「ヴェラ・ルービン隆起」で隆起の下から層のこの詳細図を得るために、NASAのキュリオシティローバーのマスト・カメラ(Mastcam)を使った。この光景は、火星日 1,785 日(2017年8月13日)に、 Mastcam の右の目(望遠レンズ)カメラでとられた70のイメージを結合している。これと他の Mastcam パノラマは、「ヴェラ・ルービン隆起」を構成する堆積岩の詳細を示している。シャープ山(アイオリス山)の低い傾斜の位置にあるこの異なった地形は赤鉄鉱(酸化鉄ミネラル)の存在によって特徴づけられる。(以下前項の記事参照)この図は左の南東から右側の西まで広がっている。
Sept 13, 2017
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9月19日

「ヴェラ・ルービンの隆起のキュリオシティの下からの視界(火星日1734日)
2012年にNASAのキュリオシティローバーが着陸する前でさえローバーにとって好ましい目的地であった「ヴェラ・ルービン(Vera Rubin)の隆起」が、約5年後に、ローバーの近くのキュリオシティのマスト・カメラ(Mastcam)からのこのパノラマに立ち上がっている。この場面は、火星日 1734 日の2017年6月22日に、 Mastcam の右のアイ・カメラ(望遠レンズ)でとられた23のイメージを結合している。ローバーは2017年9月にこの隆起を登り始めた。これと他の Mastcam のパノラマは、「ヴェラ・ルービン隆起」を作り上げる堆積岩の詳細を示している。シャープ山(アイオリス山)の低い傾斜の位置にあるこの異なった地形は、軌道から検出された酸化鉄ミネラル、赤鉄鉱(ヘマタイト)の存在によって特徴づけられる。この Mastcam イメージは、隆起の下部を構成する岩が、厚さ数十センチメートルの個々の岩の層を持つ、異なる横の層によって特徴づけられることを示している。
ミッション科学者達は、これらの岩が堆積した古代の環境を判定するために、このようなイメージを使っている。この繰り返された床は、今、シャープ山の低部を構成する堆積物の累積的な堆積を示すが、この距離からでは、それらが水または風によるプロセスにいずれかは判定できない。ローバーが隆起を登って集める詳細なイメージがこの疑問に答えるのに役立つだろう。この層化された岩は、岩を通して流れた流体の後のエピソードの証拠を提供する、恐らく硫酸カルシウムである白い鉱物で満たされた岩脈によってクロスカットされている。このパノラマは、地球の昼間の日照条件に似せた、ホワイトバランスを調整した色で示している。それは約65度に広がり、南南東に中心を置いている。シャープ山の高い部分が左上に見える。隆起の北の火星日 1734 日の位置は、 火星日 1732 日のマップ に示されている。
Sept 13, 2017
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8月15日
火星でドライブしたキュリオシティの5年間(動画)
NASAのキュリオシティローバーの前部左の危険回避カメラ(Hazcam)からの5年間のイメージがこのコマ落しのムービーをつくるために使われた。差込みマップは火星のゲイルクレータにおけるローバーの場所を示している。それぞれイメージは、そのときのローバーの場所に関する情報とともに、撮られた日付と対応する火星日日のラベルがついている。
Aug 13, 2017
動画はイメージをクリックして Youtube から。
8月14日(3)
火星の地平線上に浮かぶ雲(3) (拡張版:動画)
解説は同じです。
Aug 09, 2017
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8月14日(2)
火星の地平線上に浮かぶ雲(2) (拡張版:動画)
解説は同じです。
Aug 09, 2017
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8月14日(1)
火星の地平線上に浮かぶ雲(1) (拡張版:動画)
NASAのキュリオシティローバーからの拡張され速められたこのシーケンスのイメージに、火星の地平線の上の空に雲が漂っている。ローバーのナビゲーション・カメラ(Navcam)は、南の地平線に狙いをつけて、火星日 1,758 日(2017年7月17日)の朝早く、4分間にわたってこれらの八つのイメージをとった。同じ火星日の朝、キュリオシティは、また、ほぼ頭上の雲を観測した。これらの雲は高高度の氷の結晶である地球の巻雲に似ている。これらの火星の雲は、恐らく、冷たい火星の大気のダストの粒の上に凝縮した水の氷の結晶から成っている。そのようなパターンは、以前に、フェニックス火星着陸船によって、2008年に火星の高緯度で見られ、季節的に赤道近くでオポチュニティ・ローバーによって見られた。しかしながら、キュリオシティは、赤道の約5度南のローバーの調査エリアからは、以前に、これほどはっきり見える雲を観測したことがなかった。ハッブル宇宙望遠鏡と火星を周っている宇宙船は、惑星が太陽から最も遠い火星の一年の付近に、火星の赤道近く現れる雲の帯を観測した。地球より楕円軌道をとる火星は、一年の変化をより多く経験する。キュリオシティからのこれらの新しいイメージは、遠日点の約2ヵ月前にとられたが、観測された朝の雲は遠日点の雲の帯の初めかもしれない。
--- 以上、要約しています。
Aug 09, 2017
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8月9日
シャープ山の「ヴェラ・ルービン隆起」を見る
NASAのキュリオシティローバーからのこの先方の視界は、ミッションによって調べられた四つの地質の層、また、計画された調査エリアを越えたシャープ山の高い広がりを含んでいる。手前の赤い岩はマレイ構成(Murray formation)の一部である。イメージの右半分の中距離にある薄い灰色の岩はクレイ(粘土)ユニットである。それらの地形の間の帯は「ヴェラ・ルービンの隆起(Vera Rubin Ridge)」である。クレイ・ユニットを越えた丸まった褐色のノブは硫酸塩ユニットであり、その向こうに山の高い部分を横たえている。この視界は、火星日 1,589 日の2017年1月24日に、ローバーのマスト・カメラ(Mastcam)でとられた六つのイメージを結合している。この場面は、岩と砂の素材の色が地球の昼間の日照条件に似せた、ホワイトバランスを調整した色で示している。左の東南東から右の南まで及んでいる。火星日 1589 の場所は、エリアマップの「オガンクィット・ビーチ(Ogunquit Beach)」と名付けられた中間地点の北であった。そこは、また、マレイ構成、ヴェラ・ルービンの隆起、クレイユニット、硫酸塩ユニットの位置を示している。この隆起は、彼の天文観測が宇宙の暗黒物質の存在の証拠を提供した、ヴェラ・クーパー・ルービン(Vera Cooper Rubin:1928-2016)を記念して、2017年早くに非公式に名付けられた。白い点線は隆起のトップを追っている、赤い点は隆起のトップへの予想されたルートを示し、スケール・バーはローバーから異なる距離での尺度を示している。最も近いセンチメートルのスケール・バーは、 マレイ構成の露岩の、カメラから約27メートルにある。メートルで示された中央と最も遠いスケール・バーは、ヴェラ・ルービン隆起の約900メートルと、約 3.4 キロメートルにある硫酸塩ユニットである。
Aug 02, 2017
大判サイズはイメージをクリックしてNASAのサイトから。但し非常に大きなイメージなので縮小したイメージを提供してあります。 こちら から。
7月26日
高い二酸化ケイ素の「ハロー」が、湿った古代の火星の光を投げる
<注>: 追加です。
NASAのキュリオシティローバーによって分析された基盤の破砕の周りの青白い「ハロー」は、古代の火星が長い間液体の水を持っていたことを示すおびただしい二酸化ケイ素を含んでいる。二酸化ケイ素の濃度は、これらのハローのセンターラインで非常に高い。二酸化ケイ素は、非常に古い堆積基盤と若い重なった岩の中に移動したように見える。これらの調査結果は Geophysical Research Letters に掲載された。
May 31, 2017
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7月25日
NASAのキュリオシティローバー・ミッションの2017年中頃のマップ
このマップは、2012年8月に着陸した場所から2017年7月の位置までの、シャープ山の麓の新しい地質の層への計画された経路、NASAのキュリオシティローバーがドライブしたルートを示している。上中央近くの青い星は、キュリオシティが2012年8月6日に火星に到着した「ブラッドベリ・ランディング(Bradbury Landing)」サイトを印している。青い三角形は、シャープ山の「パーランプ・ヒルズ(Pahrump Hills)」に始まる、ゲイルクレータのフロアの、キュリオシティによって調査された中間地点をマークしている。ラベル Sol 1750 は、ローバーの2017年7月9日、着陸から火星の日数で 1,750 日目の場所を特定している。2017年7月には、ミッションは、隆起の下りの側から、「ヴェラ・ルービンの隆起(Vera Rubin Ridge)」を調べている。NASAの火星偵察軌道船(MRO)からの分光測定観測は、この隆起で赤鉄鉱(酸化鉄ミネラル)を検出した。キュリオシティに計画されたルートは、隆起のトップと、粘土鉱物と硫酸塩ミネラルが軌道から検出された地質ユニットに拡がっている。このマップのベース・イメージは、MROの高解像度画像科学機器(HiRISE)カメラからである。北は上である。シャープ山の下部の暗い風による「バグノルド砂丘(Bagnold Dunes)」が素材の帯を構成している。
July 11, 2017
大判サイズはイメージをクリックしてNASAのサイトから。
7月24日
火星の山の「ネーサン・ブリッジの砂丘」
7月21日
シャープ山の「イレソン・ヒル」
7月20日
キュリオシティローバーの前の広い「ヴェラ・ルービンの隆起」
7月19日
シャープ山の「ヴェラ・ルービン隆起」に向かう視界
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