地球から約20万光年離れた衛星銀河、小マゼラン雲のはずれの近くには、NASA、ヨーロッパ宇宙機関、カナダ宇宙機関のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の、この新しい画像に写っている若い星団 NGC 602 がある。このイメージには、ウェッブの NIRCam (近赤外線カメラ)と MIRI (Mid-InfraRed Instrument)のデータが含まれている。 この星団の局所的な環境は、初期宇宙に存在したものと密接に類似しており、重い元素の存在量は水素やヘリウムよりも非常に少ない。濃いダストの暗い雲の存在と、銀河団が電離ガスに富んでいるという事実も、進行中の星形成プロセスの存在を示唆している。この星団は、太陽の近傍とは劇的に異なる条件下での星形成シナリオを調べる貴重な機会を提供している。 天文学者達の国際チームは、ウェッブを使って NGC 602 を観測し、ミルキウェイ銀河の外にある初めての若い褐色矮星の候補を検出した。 [画像の説明: 星団は、色とりどりのガスやダストからなる大きな星雲の内部に示されている。この物質は、集団を囲む暗い尾根とガスとダストのピークを形成し、内側で照らされ、一方、拡がった半透明の雲の層がそれらを覆っている。ガスの周りや内部には、非常に大きな銀河や、非常に大きく明るい星が近くにあり、膨大な数の遠方の銀河が見える。
Oct 23, 2024 |