7月2日(水):
科学のために火星を探し回る (パーサビアランス)
<イメージの説明>: パーサビアランス・ローバーが、6月10日に、「ケンモア(Kenmore)」と呼ばれる岩場の露頭の表面の下に潜るために、研磨ビットを使っている。このビデオを構成する8枚のイメージは、ローバーの前方の危険回避機器の1つによって、約1分間隔で撮影された。
科学チームは、岩石のコアサンプルを掘削するだけでなく、地表のすぐ下に隠れている科学的証拠を理解するために岩石に深く入り込んでいる。
6月3日、NASAの火星探査車「パーサビアランス」は、岩石の表面の一部を粉砕し、その結果生じた破片を吹き飛ばした後、その鉱物学的構造と地質学的起源を決定するために設計された一連の機器を使って、その手付かずの内部の調査に取り掛かった。ローバーの科学チームが愛称で呼ぶ「ケンモア」は、パーサビアランスが幅5センチメートルの摩耗の片を掘削することから始めて、これほど詳細な調査を行った30番目の火星の岩石である。
科学チームは、火星の岩石の、風化して埃まみれの表面の下に潜り、岩石の組成と歴史に関する重要な詳細を確認したいと考えている。また、摩耗片を削り取り、平らな表面を作り出すことで、パーサビアランスの科学機器が岩石に近づくことができる。
<イメージの説明>:
グラインドする時間
NASAの火星探査ローバー、スピリットとオポチュニティは、それぞれロックアブレーションツール(RAT)と呼ばれるダイヤモンドダストチップのグラインダーを搭載しており、ローバーのロボットアームが岩の奥深くまで押し込むと、毎分3,000回転で回転する。次に、2本のワイヤーブラシで、結果として生じた破片を、邪魔にならないように掃き出す。キュリオシティ・ローバーにはダスト除去ツールが搭載されており、そのワイヤーの毛先が岩石の表面からダストを掃き集めてから、ローバーが岩石に穴を開ける。一方、パーサビアランスは、専用の研磨ビットに依存しており、ワイヤーブラシを超えるデバイスであるガス状ダスト除去ツール(gDRT)で取り除く。
--- 以下略。
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June 25, 2025