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掲載期間は約一か月。土曜日・日曜日・祝日は「肩の凝らない」記事を選んでいます。 ![]() |
![]() <イメージの説明>: NASAのソーラーダイナミクス天文台(SDO)からの太陽のイメージは、可視光スペクトルの黒点を含む、太陽のさまざまな特徴を示している。 |
![]() 地球から見ると、我々は常に太陽の赤道を見つめている。今年、ヨーロッパ宇宙機関主導の太陽軌道船(Solar Orbiter)ミッションは、軌道を17°に傾けることによって、この「標準的な」視点から脱却した。これは、地球や他のすべての太陽観測宇宙船が存在する黄道面から外れている。今、我々は、初めて、太陽の未踏の極をはっきりと見ることができる。 このビデオは、地球から見た太陽から始まる。灰色のイメージは、ヨーロッパ宇宙機関のProba-2宇宙船のSWAP極紫外線望遠鏡によって撮影された。赤緑の破線は太陽の緯度と経度(ストーニーハーストグリッド:Stonyhurst grid)を示し、黄色の実線は地球の視野の中心を示している。 次に、軌道船の傾いた視界(黄色で示されている)に回転し、太陽の南極にズームインする。軌道船は、極紫外線画像(EUI)装置を使って、これらのイメージを撮影した。 ここに見ているのは、太陽の外側の大気、コロナの中を移動している100万度の荷電したガスである。時々、明るいジェットやプルーム(噴煙)がこのガスを照らす。 2025年3月23日、軌道船は太陽の赤道から17°の角度から太陽を見ていた。太陽の周りを周回するたびに、この探査機は太陽緯度-17°から+17°の間を揺れ動くことによって、太陽の南極と北極の両方、そしてその間のすべてを調査することができる。 太陽軌道船は、ヨーロッパ宇宙機関とNASAの国際協力による宇宙ミッションである。極紫外線画像(EUI)装置は、ベルギー王立天文台(ROB)が主導している。ヨーロッパ宇宙機関のProba-2は、革新的な技術の実証に特化した宇宙ミッションである。その極紫外線望遠鏡(SWAP)は、ベルギー王立天文台が主導している。 |
![]() (スパークするアンドロメダ) 2025年6月25日に公開されたこのイメージでは、メシエ31(M31)としても知られるアンドロメダ銀河が、天文学者ベラ・ルービン博士の画期的な遺産に敬意を表して、きらびやかに輝いている。 1960年代、ルービンと彼女の同僚はM31を研究し、銀河とその渦巻の腕の回転の仕方に影響を与えている、目に見えない物質が銀河にあることを突き止めた。 この未知の物質は「ダークマター」と名付けられた。 M31は、ミルキーウェイ銀河と約250万光年の距離にある渦巻銀河である。 天文学者達は、我々自身の渦巻きの構造と進化を理解するためにアンドロメダを使っているが、地球はミルキーウェイ銀河の中に埋め込まれているために、その構造を理解することが難しい。 |
![]() (フライ・アイから見たアンドロメダ銀河) ヨーロッパ宇宙機関のフライ・アイ(Flyeye)望遠鏡を使用して行われた、隣接する銀河、アンドロメダの観測。 アンドロメダは地球の空に非常に大きく見えるために、大きさでは満月の直径の6倍にもなり、暗い空でも肉眼で見ることができる。 NASAとヨーロッパ宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡のような専用の天体望遠鏡の場合、アンドロメダ銀河全体を見るには、何百もの個々の観測をつなぎ合わせる必要がある。例えば、このハッブル宇宙望遠鏡のアンドロメダのイメージは、10年以上の歳月と600枚のスナップショットを撮った。 一方、フライ・アイは、一度にできるだけ多くの空を見て、新しい地球近傍天体を迅速にスキャンするように設計された調査望遠鏡である。このアンドロメダのイメージは、望遠鏡の全視野の16分の1しか占めていない。 このイメージは、望遠鏡の「ファーストライト」キャンペーン中で、それぞれ30秒の、16回の露出を組み合わせて取得された。 |
![]() <イメージの説明>: 太陽風は地球の磁場の周りを流れる。NASAの新しい研究は、大気中の酸素の量と磁場の強さが、5億年以上にわたって相関していることを示唆している。 |
![]() Pismis 24は、地球から約8,000光年にあるNGC 6357と呼ばれるはるかに大きな放射星雲の中にある。 写真の中で最も明るい天体は、かつては200〜300太陽質量という信じられないほど大きな質量を持つ単一の星であると考えられていた。それは、この銀河システムで知られている星の中で群を抜いて最も重い星となり、現在個々の恒星に関して考えられている質量の上限である約150太陽質量を大幅に超えるものになっていた。 しかし、NASAのハッブル宇宙望遠鏡による測定では、Pismis 24-1 は、実際には、二つの別々の星であり、そうすることで、それらの質量がそれぞれ約100〜150太陽質量に「半分」であったことがわかった。 |
![]() <イメージの説明>: NASAのCODEX装置によって導入された新技術のおかげで、科学者達は、初めて、太陽の外部大気の温度変化を観察できるようになった。このアニメーション化された色分けされたヒートマップは数日間の気温の変化を示しており、赤は暑い地域、紫は寒い地域を示している。 |
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![]() 火星日46(2021年4月6日)、火星探査ローバーパーサビアランスは、火星で初めての自撮りをするためにロボットアームを差し出した。 そのアームの先端にあるワトソン(WATSON)カメラは、火星の岩石やその表面のディテールをクローズアップするように設計された。 最終的には、チームワークと火星時間での数週間、パーサビアランスとその周辺を含む複雑な一連の露出とカメラの動きを計画する必要があった。 その結果、62のフレームが詳細な合成に構成され、これまでに撮影された火星探査車の自画像の中で最も複雑なものの1つとなった。 このバージョンの自画像では、ローバーのマストカメラZおよびスーパーカメラ(SuperCam)装置が、ワトソンとローバーの、伸ばした腕の先を見えている。 パーサビアランスから約4メートルのところに、このロボットの仲間であるマーズ・インジェニュイティ・ヘリコプターがある。 パーサヴィアランスは、これまでに、火星日1,500日以上を費やして火星の地表を探索してきた。 インジェニュイティは、地球の日付である2024年1月18日に、火星の薄い大気中を72回目かつ最後の飛行を行った。 |
![]() 今日(2025年6月16日)、「今日の天文写真」(APOD:Astronomy Picture of the Day)は、30年目を迎えた。 |
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![]() <イメージの説明>: 研究者達は、葉の色のわずかな変化を検出することによって、陸生植物の健康状態に関する年間のデータを収集している。これまでのミッションでは、植物に緑色を与え、光合成を可能にする色素であるクロロフィルの広範な変化を観察することができた。しかし、PACEによって、科学者達は、植物中の3つの異なる色素、クロロフィル、アントシアニン、カロテノイドを見ることができるようになった。これら3つの色素の組み合わせによって、科学者達は、植物の健康について、更に多くの情報を特定することができる。 |
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![]() これは双刃のライトセーバーのように見えるかもしれないが、実際には、この2つの宇宙のジェットは、近くの銀河の生まれたばかりの星から外に向かって放射されている。 ハッブル宇宙望遠鏡の画像データから構築されたこの見事なシーンは、約1,300光年または400パーセク離れたオリオンB分子雲複合体の恒星の苗床にあるハービック・ハロー24(Herbig-Haro 24:HH 24)を横断する約半光年にわたって広がっている。このHH 24の中心の原始星は、直視できないように隠されており、冷たいダストとガスが平らになって回転する降着円盤になっている。 円盤からの物質が若い恒星の天体に向かって落下すると熱くなる。対向するジェットがシステムの回転軸に沿って吹き出される。狭いエネルギーの強いジェットが、この域の星間物質を切り裂くように、その経路に沿って一連の輝く衝撃面をつくり出す。 |
![]() 土星の衛星エンケラドゥスの氷の下の海には生命がいるだろうか? そう考える理由は、月の氷の内部から宇宙に氷を噴出していることが知られている長い亀裂 ---タイガー・ストライプ(トラの縞)と呼ばれる---に関係している。 これらの表面の亀裂は、月の南極に細かい氷の粒子の雲を作り、土星の神秘的なEリングを作り出している。 その証拠は、2004年から2017年にかけて土星を周回した、ロボット「カッシーニ」宇宙船によってもたらされた。 この写真では、エンケラドゥスの高解像度のイメージが、フライバイからのトルー・カラー(人間の目で見た色)で示されている。 深いクレバスが部分的に影になっている。 エンケラドゥスが何故活動しているのかは謎のままであり、隣の衛星ミマスはほぼ同じ大きさであるにも関わらず死んでいるように見える。 |
![]() <動画の説明>: 磁力線を示すマグネターの図解。マグネターは孤立した中性子星の一種。その磁場は、冷蔵庫の磁石の10兆倍、一般的な中性子星の1000倍も強力である。図は、天文学者達がマグネターの爆発を動力源としていると考えている巨大なエネルギーの貯蔵庫を表している。 |
![]() M1としてカタログ化されたかに星雲は、チャールズ・メシエの有名な彗星ではないもののリストの最初である。 実際に、かに星雲 は超新星の残骸であり、現在も拡大していることが知られている。 大質量の星の死の爆発による破片の雲の、このカニの激しい誕生は、1054年に、天文学者達によって目撃された。 |
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![]() <イメージの説明>: 2022年7月、NASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、現在「宇宙の崖(Cosmic Cliffs)」と呼ばれる地域の息を呑むような景色を明らかにし、歴史に名を残した。信じられないほど詳細に捉えられたこのきらびやかな風景は、ガスとダストの雲の中で星が生まれている、広大なカリーナ星雲複合体の小さな断片、星雲ガム31の一部である。この視覚化は、ウェッブの象徴的なイメージに命を吹き込んでいる。 2022年7月、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、息を呑むような一連のイメージとともに初公開された。その中には、宇宙の崖(Cosmic Cliff)と呼ばれる優美な風景があった。このきらびやかな星誕生の領域は、ウェッブ宇宙望遠鏡のデータから導き出された新しい3次元視覚化の主題である。NASA の Universe of Learning によって作成され、「3次元で宇宙の崖を探査する(Exploring the Cosmic Cliffs in 3D)」と題されたこの視覚化は、象徴的な Webb のイメージに新たな命を吹き込んでいる。 |
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![]() 地球の月のように、土星最大の衛星タイタンは、その惑星と同期して自転している。2012年5月にカッシーニ宇宙船によって記録されたイメージのこの合成は、そのリングのガス巨人土星の、常に反対側を向いている側の面を示している。太陽系で唯一、大気が濃い月タイタンは、その表面に液体を持ち、液体の雨と蒸発の地球のようなサイクルを有する、地球以外で知られている唯一の太陽系の世界である。土星のリングと雲の頂きにある直径5,000キロメートルのこの月のカッシーニの視界に、その高高度の大気のもやの層が明らかである。中央近くにはシャングリラ(Shangri-La)と呼ばれる暗い砂丘が広がる地域がある。カッシーニが運んだホイヘンス探査機が、地球からの最も遠い宇宙船のとして着陸の後、中央の左下にある。 |
![]() (すばる望遠鏡) 夜、星を見上げるとチカチカと瞬いて見えます。これは温度や密度の揺らぎ(大気揺らぎ)によって大気の屈折率が変化し、星の光が乱されるためです。地上の望遠鏡では観測する星の像がこの大気揺らぎによって広がってしまうという問題があります。この影響を克服する技術が「補償光学」です。補償光学では、観測天体の近くの明るい星(ガイド星)の光の波面を観測し、大気揺らぎの影響を打ち消すように鏡の表面の形状を変えて、シャープな天体の像を得ます。 観測天体の近くに明るい星がない場合は、レーザーによって人工的なガイド星(レーザーガイド星)を作ります。この画像では、マウナケアの夜空にレーザーガイド星生成システムによる光が伸びています。レーザーで空に人工的な星をつくり、大気のゆらぎを測定することで、シャープな星の像を得ることができます。 |
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![]() (国立天文台) <イメージの説明>: 「J0107a」銀河。左は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の観測による近赤外線画像。画面下の2つは近距離にある天体。(クレジット:NASA)右は、アルマ望遠鏡によって観測されたガスの分布。棒状構造は時計回りに回転している。大量のガスが、回転の前方の縁から中心に向かって落ち込んでいる。 |
![]() 宇宙の物質分布に新たな謎を投げかける (すばる望遠鏡)
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地球では、3ヶ月ごとに季節の移り変わりがある。太陽系の他の惑星ではどうだろう? 火星の晴れた日はどんな感じだろう? 海王星の冬はどれくらいだろう? 他の惑星を巡って、そこではどんな季節が見えるのか問うてみよう。 |
![]() <イメージの説明>: チリ南部のチャイテン(Chaitén)火山は、2008年5月2日に、9000年ぶりに噴火した。火山近くの植生の変化を監視するNASAの衛星は、早期の噴火警報に役立つ可能性がある。 |
![]() 内部惑星水星を周回する最初の惑星, メッセンジャー宇宙船は、2015年4月30日に、水星の表面のこの領域に静止した。 メッセンジャーのイメージとレーザー高度計データから構築・投影されたこの場面は、広い、溶岩で満たされたシェイクスピア盆地、北東の縁を見下ろしている。幅48キロメートルの大きなクレータ、ヤナーチェク(Janacek)が左上端近くにある。大地の高度は、青いところより約3キロ上が赤色の領域で色分けされている。 メッセンジャーの最終軌道は、中心付近に、秒速約4kmで終わり、直径約16メートルの新しいクレータをつくると予測された。 水星の裏側への衝突は望遠鏡では観測されなかったが、惑星の背後から現れる時間に探査機からの信号が検出されなかったことが確認された。 2004年に打ち上げられたこのメッセンジャー(MESSENGE:MErcury Surface、Space ENvironment、GEochemisty、Ranging)宇宙船は、2011年に太陽系の最深部に到達した後、4,000回以上の軌道を完了した。 |
![]() IC 418の奇妙な質感を生み出しているものは何だろう? 周期的なツールからの描画に似ていることからスピログラフ星雲と呼ばれるこの惑星状星雲IC 418は、よく理解されていないパターンを示している。 恐らく、それらは、わずか数時間で予測できないほど明るさが変化する変光星の中心の星からの、混沌とした風に関連しているのだろう。対照的に、その証拠は、わずか数百万年前、IC 418が、恐らく我々の太陽に似た、よく理解された星であったことを示している。僅か数千年前には、IC 418は、おそらく一般的な赤色巨星だった。しかし、核燃料が尽きてから、外側の包絡が外側に拡大し始め、イメージの中心に見える白色矮星になる運命にある熱い残骸のコアを残した。中心核からの光は星雲内の周囲の原子を励起し、それらを輝かせる。 IC 418は約2000光年の距離にあり、幅は0.3光年である。ハッブル宇宙望遠鏡から撮影されたこの疑似カラーイメージは、その珍しい詳細を明らかにしている。 |
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![]() NGC 5335のこの見事な肖像画はハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された。 幅約17万光年、乙女座に向かって2億光年以上にある。 この壮大な渦巻銀河はハッブルの視界には正面に見える。この銀河システムの円盤の中には、銀河の凝集した渦巻き状の腕に沿って星形成領域のゆるい流れが横たわっている。 しかし、 NGC 5335の最も印象的な形は、その目立つ中央のバー(棒:bar)である。 我々のミルキウェイを含む銀河の約30%に見られる棒状の構造は、星形成に燃料を供給する物質を銀河の中心に向かって内側に導くと理解されている。もちろん、シャープなハッブルイメージの周りに散らばっている遠くの背景銀河も目につく。 1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡は、地球を周回する軌道から宇宙を探査して35年目を迎えている。 |
![]() 小マゼラン雲で最も巨大な若い星団NGC 346は、約210,000光年離れた小さな衛星銀河の最大の星形成領域に埋め込まれている。もちろん、NGC 346の大質量の星達は短命であるが、非常にエネルギッシュである。その風と放射線は、この領域のダストの分子雲の端を形づくり、内部で星形成を引き起こす。 星形成領域には幼い星の集団もたくさん含まれているようである。僅か300万年から500万年前のものであり、まだ核で水素を燃やしていないこの幼い星達は、埋め込まれた星団の周りに散らばっている。 このNGC 346の壮大な赤外線の視界は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の赤外線カメラからのものである。大質量の星の高エネルギー放射によって電離された水素原子からの放出、および星形成分子雲の中の水素分子とダストの放出が、ピンクとオレンジで詳細に描かれている。 このウェッブの若い星形成領域の鮮明なイメージは、小マゼラン雲の距離で240光年に及んでいる。 |
![]() (ガイア、我々の銀河の側面図を再構築) ミルキウェイ銀河は横からどのように見えるだろう? 我々は内側にいるので実際のイメージを見ることができない。しかし、最近になって、ヨーロッパ宇宙機関のガイア(Gaia)ミッションによる10億個超の星の位置データを使って、まさにそのような地図が作られた。 その結果の、この注目のイラストは、他の多くの渦巻銀河と同様に、ミルキウェイ銀河には非常に薄い中央の円盤があることを示している。 我々の太陽と、我々が夜に見る全ての星はこの円盤の中にある。 以前にも仮説が立てられていたが、おそらくもっと驚くべきことは円盤が外縁で湾曲して見えることである。 我々の銀河システムの歪んだ中央の帯の色は、主に暗いダスト、明るい青い星、赤い放射星雲に由来する。 データ分析は進んでいるが、ガイアは、ミッションが成功した後、今年3月に非アクティブにされた。 |
![]() ヨーロッパ宇宙機関の最先端のバイオマス衛星が、フランス領ギアナのヨーロッパの宇宙ポートから、Vega-Cロケットで、現地時間2025年4月29日06:15に打上げられた。 この最新の地球探査ミッションは、軌道では、世界の森林の健康状態とダイナミクスに関する重要な洞察を提供し、森林が時間とともにどのように変化しているかを明らかにし、重要なこととして、地球規模の炭素の循環における森林の役割についての理解を深める。これは、干渉画像用の完全偏波Pバンド合成開口レーダーを搭載した初めての衛星である。約70cmのPバンドの長い波長のおかげで、レーダー信号は森林層全体をスライスして、木が炭素の大部分を貯蔵する木質の幹、枝、茎を意味する「バイオマス」を測定できる。Vega-Cは、Vegaファミリーのロケットを進化させたもので、性能の向上、ペイロード量の増加、競争力の向上を実現している。 |
![]() NASAは、銀河動物園プロジェクト(Galaxy Zoo project)と共同で、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影したイメージから、何千もの銀河の形を特定するために(一般の)協力を求めている。これらの分類は、科学者達が銀河の形が、時間とともにどのように変化したか、これらの変化の原因、そしてその理由についての疑問に答えるのに役立つ。ウェッブ宇宙望遠鏡の集光力のおかげで、銀河動物園の市民科学プロジェクトのウェブサイトには、現在、科学者達が自ら分類するよりも多くの銀河のイメージが掲載されている。 |
![]() NASAの月偵察軌道船カメラ(LROC)は、国際時間2025年6月5日までに月面に着陸する予定の月着陸船、日本のアイスペース社のハクトRレジリエンス「ispace SMBC x HAKUTO-R Venture Moon Mission 2 RESILIENCE」の着陸エリアを撮った。 このメイン・ランディングエリアの視界は、幅5,040 メートル、北は上である。この場所は、しわの尾根(wrinkle ridges)として知られる大規模な断層が点在する火山地域であるマーレ・フリゴリス(Mare Frigoris)にある。マーレ・フリゴリスは、35億年以上前に大規模な玄武岩の噴火が低地を氾濫させたことで形成された。 |
![]() 星は「分子雲」と呼ばれるほぼ水素分子から成る低温のガス雲の中で誕生します。このとき、多くの星が同時に生まれ星団が形成されると考えられています。 星団が作られる過程で生まれた大質量星は、周囲の分子雲を電離し、電離領域と呼ばれる高温ガスの領域を作ります。星団形成が進み、大質量星の数が増えてくると、星団内の全ての分子雲は電離によって吹き飛ばされ、最後に互いの重力で束縛された星だけが残ります。これが、星団と呼ばれる天体です。 この映像は、重力によって潰れていく分子雲の流体計算、その中で生まれた星が分子雲や他の星からの重力を受けて運動する軌道の計算を合わせて行うことで、星団が形成される過程をシミュレーションで描きだしたものです。 |
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ベール星雲(Veil Nebula)とも呼ばれる、はくちょう座ループ(Cygnus Loop)は、超新星の残骸であり、大質量の星の爆発的な死の残骸である。このようなイメージの研究は発見につながるが、NASAのチャンドラX線天文台は、人々が星の初期段階と最終段階を探索し、プリントすることを可能にする。 このはくちょう座ループの3Dモデルは、爆発による爆風と星間物質の孤立した雲(星間にあるダストとガス)との相互作用を説明するシミュレーションの結果である。チャンドラは、何百万度にも加熱された、爆風やその他の物質を見ている。これらの3Dモデルは、最先端の理論モデル、計算アルゴリズム、チャンドラのような宇宙望遠鏡からの観測に基づいており、これらの宇宙の天体と、それらが時間の経過とともにどのように進化するか、を正確に把握することを可能にする。 |
![]() <イメージの説明>: NASAの木星探査宇宙船ジュノに搭載された可視光画像装置ジュノ・カムは、2025年1月28日の宇宙船の69回目のフライバイ中に、巨大な惑星の雲の頂きから約58,000キロメートルの高度で、木星の北の高緯度のこの強化されたカラーの視界を捉えた。 |
![]() ミッションの5年の中で、ヨーロッパ宇宙機関の太陽軌道船(Solar Orbiter)が、太陽の詳細な眺めで再び驚かせる。見えているのは紫外線の、太陽の100万度の高温の大気、コロナと呼ばれる。 太陽の乱雑な磁場に捕らえられた高温のプラズマ(荷電粒子)に飛び込み探索しよう。活動領域の周囲の輝くコロナループや、暗く冷たいフィラメントや隆起を見ることができる。 これほど詳細なイメージをとるのは簡単なことではない。2025年3月9日、太陽から約7,700万キロメートルの地点で、太陽軌道船は、5×5のグリッドで太陽を挟んださまざまな領域を指すように向きを変えた。それぞれのポインティングの方向で、極紫外線画像(EUI)装置は高解像度で6枚のイメージと2枚の広角の視界をとらえた。 ここに示されているイメージは、200枚のイメージを組み合わせて、これまでで最も広い高解像度の太陽の視界にしている。 太陽軌道船は、ヨーロッパ宇宙機関とNASAの、国際協力による宇宙ミッションである。極紫外線画像(EUI)装置はベルギー王立天文台(ROB)が主導している。 <イメージの説明>: 太陽は、輝く乱れた髪で覆われた表面を持つ暖かい黄色の球体のように見える。黄色の光彩はイメージの端まで広がり、一部の領域は他の領域よりも明るくなる。太陽の赤道の周りの広い帯から多くの明るい黄色の弧が突き出ている。太陽の南極近くのほぼ水平線を横切って、暗い領域が目立つ。明るい弧といくつかの暗い物質は、太陽の端の周りにも見られる。 <技術的な詳細>: この大きなイメージは、2025 年 3 月 9 日の 13:06 から 17:31 UTC の間に、太陽軌道船(Solar Orbiter)の極紫外線画像装置によって、 17.4 ナノメートルの波長で撮影されたイメージから組み立てられた。太陽軌道船は、赤道から約7700万キロメートル離れた、緯度11.4°から太陽を観測していた。最終的なイメージのサイズは 12544 x 12544 ピクセルであり、対応する 6171.6 x 6171.6 秒角である。直径140万キロメートルの太陽は、約7505ピクセルと3692.6秒角に広がっている。 |
![]() <イメージの説明>: ルーシー長距離偵察画像装置(L'LORRI)によって見られた小惑星ドナルド・ヨハンソン(Donaldjohanson)。これは、NASAのルーシー宇宙船がフライバイ中に送り返した最も詳細なイメージの1つである。このイメージは、国際時間2025年4月20日午後5時51分に、約1,100 kmの範囲から、最接近で撮影された。探査機の最接近距離は960kmだったが、表示されているイメージは約40秒前に撮影された。イメージはコントラストを高めるためにシャープ化および処理されている。 |
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![]() これは一つの銀河? それとも二つの銀河? 一つのようにも見えるが、答えは二つである。 これを実現する道筋には、小さな銀河が大きな銀河と衝突し、中心にたどり着くことがある。 しかし、このイメージでは、もっと珍しいことが起こっている。ここでは、中央の明るい色の楕円銀河が、それを取り巻く青と赤の渦巻銀河よりもはるか近くにある。このことは、近い銀河と遠い銀河が正確に並んでいる場合に起こり、近くの銀河の重力によって周囲の遠方の銀河からの光が引っ張られ、重力レンズ効果と呼ばれる効果が生じている。 この注目の二重の銀河はウェッブ宇宙望遠鏡によって撮影され、完全なアインシュタインリングを示しており、二つの銀河が非常に詳細に見える。 このような銀河のレンズ効果は、前景のレンズの質量分布と、背景の源の光の分布に関する新しい情報を明らかにすることができる。 |
![]() 星(恒星)が核燃料を使い果たすとどうなるだろう? 我々の太陽のような星の場合、中心は凝縮して白色矮星になり、外側の大気は宇宙に放出されて惑星状星雲として現れる。 惑星状星雲NGC 1514の放出された外部大気は、可視光線で見ると泡の寄せ集めのように見える。しかし、ここで紹介されているように、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡からの赤外線での眺めは、この星雲が明確な砂時計のような形を示している。 これは、対角線に沿って見える円柱として解釈される。星雲の中心をよく見ると、連星システムの一部である明るい中心の星も見える。 更なる観測によって、この星雲がどのように進化し、中心の星が、この観測された興味深い円柱と泡をどのようにつくり出しているのかを明らかにするかも知れない。 |
![]() 2025年4月5日、ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル3号に搭載された海洋・陸地カラー装置(Ocean and Land Colour Instrument)は、地球最大の氷山であるA23aのイメージを撮った。 ズームインして、このイメージをフル解像度で見よう。 現在、離島サウスジョージア島から73kmの海底に氷塊が溜まっており、雲の下から顔を出しているのが見える。 このイメージでは島の大きさははっきりと見えないが、氷山よりもわずかに大きいのみである。A23aの面積は3460平方キロメートルと推定されており、これは英国のロンドンの2倍の大きさである。それに比べてサウスジョージア島は3528平方キロメートルである。 2023年12月には、南極から海流に押されて海底から外れた山岳のイメージもヨーロッパ宇宙機関によって取り上げられた。当初は1986年にフィルヒナー棚氷から離れ2000km以上を走行している。 A23aは崩壊し始めており、特に山岳地帯の北側、紺色の海に多くの小さな氷の塊が見える。この崩壊は、はるか北に到達する氷山の典型であり、暖かい海水温と気象条件によって引き起こされる。 サウスジョージア島は長さ170kmの山の島で、中央の尾根は2935mの高さに達する。フォークランド諸島(ラスマルビナス)の東約1400km、南極半島の先端の北東にある南大西洋にある。 イギリスの海外領土であるサウスジョージア諸島とサウスサンドウィッチ諸島の中で最大であり、ペンギンやアザラシ、英国南極調査所の研究ステーションなど、さまざまな生物多様性が生息している。 |
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ヨーロッパ宇宙機関(ESA)のガイア(Gaia)ミッションは、ホームを出たがっている珍しい星の家族を発見した。この家族は、星空を調査するこの宇宙船なしでは発見できなかっただろう。 ミルキウェイ銀河の星は家族で形成され、ほぼ同じ場所でほぼ同じ時期に同様の星が誕生する傾向がある。これらの星は、後に、巣を飛ぶ準備ができたときに、より広い銀河に向かう。小さなグループは完全に消えてしまうことがあるが、大きな家族の兄弟は通常、同じように動き、主として共に旅する。 我々は、ガイアと共に多くの星の家族を見てきた。我々は、ミルキウェイ銀河を横切って伸び、何十億年もの間無傷で残る星の列を見つけ、銀河システムの最も初期の構造を形成するために共に曲がりくねった古代の星の流れをマッピングし、我々の宇宙のホームの星の「家族の肖像画」をまとめた。星の家族を研究することによって、星自体の特徴や振る舞いをつなぎ合わせるだけでなく、銀河システム全体がどのように進化しているかについても学ぶことができる。 Gaiaのデータを使って、科学者達は、今、1000以上の若い星達が奇妙な行動をとる大家族の、他に類を見ない星の家族を見てきた。その大きさにもかかわらず, オフィオン(Ophion)と呼ばれるこの家族は、間もなく、空っぽの巣だけを残して、記録的な速さで完全に分散するだろう。 |